教育理念・教育方針

6年間を通じて豊かな人間力を育む

中高一貫の少人数教育の中で、各学年に応じて、一人ひとりに多くの経験の機会が 与えられます。それらを通して個性を磨き、豊かな人間力を備えた女性となることを目指します。

共感力・対話力・協働力の図
共感力
深い関わり・対話を通して、まず自己受容ができるようになります。 そして、自己受容が「違い」や多様な「個性」を認め、他者に共感的理解を示 して受容することへとつながっていきます。
対話力
「聴き、受け取る力」「話し、伝える力」「問いかける力」の3つの力に多様な「非言語コミュニケーション」を融合することで、豊かで双方向的 な対話の力を育みます
協働力
多くの実践の場が設定された「ボランティア・コミュニケーションプログラム」を通して、リーダーシップとフォロワーシップの両方を発揮し、他者と協働していく力を育みます。

-真の主体性-

目黒星美学園はあらゆる問題に直面したとき、自分の使命 (役割)を考え、他者と協働しながら問題解決のために主体的に行動を起こすことが必要不可欠であると考えています。その際、「リーダーを支えるために行動を起こす力」等、「私も『共に』やります」というフォーシップや協働力も重要になります。よって、本校では、リーダーシップとフォロワーシップを兼ね備え、両者を場に応じて適切に発揮することができることを「Faccio io 」 =「真の主体性」と位置づけています。

本校の取り組み

  • VCP
  • 21世紀型教育
  • ICT教育
  • 英語関連行事
  • 新大学入試に向けて
  • 6ヵ年一貫教育

VCP(ボランティア・コミュニケーションプログラム)

ボランティア的実践を軸として女子中高生ならではの柔軟な発想で思考し、多様化 の進む実社会にアプローチする経験を重ねます。
目指すのは、これからの時代を担う人材に欠かせない課題発見プロセスを身につけ、協働力を発揮できる女性です。

VCPイメージ図

21世紀型教育

自分自身で思考して判断する力、それを他者と共有するための表現する力。生徒の 持つ良さを引き出し、社会とのかかわりの中で発展させます。

  • 社会に飛び込んで、
    新しいビジョンと出会う
    社会に飛び込んで新しいビジョンと出会う

    生徒たち全員に社会とつながる 実践の機会を提供します。社会 に飛び込む体験で多様な価値観と向き合い、教室の中だけでは 得られない社会をみつめるまな ざしを養います。

  • 現代社会の課題に触れ、VCPメソッドで
    社会へのアプローチの準備をする
    VCPメソッド

    生徒たち全員に社会とつながる 実践の機会を提供します。社会 に飛び込む体験で多様な価値観と向き合い、教室の中だけでは 得られない社会をみつめるまなざしを養います。

  • 想いを形にし、
    未来を創るためのスキルを磨く
    未来を創るためのスキルを磨く

    発見した課題に対して想いを もって行動する中で、協働する力やプレゼンテーションスキルを実践的に磨いていきます。新たな創造力で未来を切り拓く力を身につけます。

  • 女子中高生プロボノから
    それぞれのライフキャリアのプロボノへ
    ライフキャリアのプロボノ

    「女子中高生ならではの活躍」 で自己肯定感を醸成し、卒業後も「自分にできること」を考え、行動し続ける女性。本校は「Faccio io」=「真の主体性」の実現を目指します。

具体的な取り組み

  • 社会に飛び込む経験 社会課題の発見
    社会に飛び込む経験 社会課題の発見

    2012年3月、生徒たちの思いがきっかけとなり、宮城県亘理町での活動を中心とした被災地ボランティア研修が始まりました。2019年3月時点で15回を数えるこの活動を通じて、「自分に何ができるのだろう」と最初は悩む生徒たちも、現地を訪れることで行 かなければ分からなかった課題や現実を知り、新たな視点と気づきを得ます。

  • 社会課題の発見
    社会課題の発見

    実際に現地に赴く中で、防災における女性視点の欠如や現代の地域コミュニティの課題など、現実の社会に存在する課題を数多く見つけると共に、東京の女子中高生である自分たちにできることは何かを模索し始めました。こうして教科書での学びが実際の社会とつながり、生徒たちの発想力や創造力が刺激されます。

  • 学びの社会還元
    学びの社会還元

    研修から帰ってきた生徒たちは、授業などを通じて自身の経験を周りの生徒とも共有し、課題解決に向けて動き出します。例えば企業と連携しての女性も使いやすい防災グッズの考案、宮城県のアンテナショップでのイベントの企画など多くの活動に発展しています。また、被災地が抱える問題から自分たちの住む地域の課題の共通点を見出し、現在では地域や行政からの依頼も受けて地域活性化につながる活動を展開しています。

  • 未来へつながる

    女子中高生ならではの発想と行動力は社会から注目され、専門機関から意見を求められることもあります。
    また、様々な講演会や研修会に講師として招かれプレゼンテーションの機会が豊富にあり、生徒は経験と自信を深めます。着眼点の違う多様なメンバーとの協働の中で、一人ひとりの生徒が将来について可能性を広げていきます。心のケアができる看護師 になりたい、地域づくりプランナーとして社会に貢献したい、 生活をよりよくする商品開発のために経営学を学びたい、国際的な支援活動に携わりたい...それぞれの思いを胸に生徒たちは多様な進路を実現しています。

次世代ICT教育

本校が目指すICT教育とは、ICT機器を学ぶ教育にとどまらず、自らがやりた いことを具現化する1つの手段として利用する教育です。生徒のふとしたひらめき や行動をバックアップできる次世代ICT教育を目指しています。

英語関連行事

本校では、将来国際社会で活躍できる女性を育てるため、国内外において語学研修 を行なっています。オールイングリッシュの環境の中で、英語4技能とコミュニ ケーション能力を身につけることができます。6ヵ年一貫教育という特徴を生かし、 まずは国内研修、そのあとに海外研修と、順を追って段階的に語学力を身につけら れるようになっています。

  • イングリッシュ・キャンプ(全員参加)
    1年生 イングリッシュ・キャンプ(全員参加)
    1学期に2泊3日の語学研修を行います。ここでは、多国籍の講師による授業を、3日間受けます。入学後の早い段階から、失敗を恐れず、積極的に英語を使ったコミュニケーションを行う姿勢を培います。
  • ブリティッシュヒルズ語学研修(全員参加)
    2年生 ブリティッシュヒルズ語学研修(全員参加)
    国内にある英語研修施設にて、2泊3日の語学研修を行います。授業の中ではもちろん、空き時間にも館内のスタッフと英語でコミュニケーションを取ることによって、英語で自分の意見を伝えることの楽しさを実感してもらいます。
  • カナダホームステイ(希望者)
    3年生 カナダホームステイ(希望者)
    カナダにて3週間のホームステイを行います。午前中はネイティブによる英会話のレッスンを受け、午後はアクティビティを行います。カナダの雄大な自然環境の中でホストファミリーとともに過ごしながら、異文化について学ぶことができます。
  • ターム留学(希望者)
    4・5年生 交換留学(希望者)
    本校の姉妹校であるオーストラリアのサレジアン・カレッジとの交換留学制度があります。夏休みに、本校の生徒が短期留学し、現地の高校で授業を受けます。3学期に、今度は現地の高校生が本校に留学し、同じ教室でともに学びます。
    4・5年生 ターム留学(希望者)
    本校の姉妹校であるオーストラリアのサレジアン・カレッジとの交換留学制度があります。夏休みに、本校の生徒が短期留学し、現地の高校で授業を受けます。3学期に、今度は現地の高校生が本校に留学し、同じ教室でともに学びます。

新大学入試に向けて

2020年度から始まる新大学入試では、英語においては、国立大学を受験する際、英 語4技能の力を測る外部資格・検定試験を利用することができるようになりました。 本校の、新大学入試に向けた取り組みをご紹介いたします。

  • CHECK1 オンライン英会話
    オンライン英会話

    新大学入試に向けてスピーキングスキルを向上させる目的で、 オンライン英会話を導入しています。3年生は週1回、海外在住の英会話講師とマンツーマンで会話を行います。 1対1の双方向のやり取りを通して、生徒たちはリスニング・スピーキング能力を高めていくことができます。 なお、2019年度以降は3~5年生を対象に実施し、外部資格・検定試験に対応できる力を養います。

  • CHECK2 外部資格・検定試験対策
    外部資格・検定試験対策

    本校では、年1回中学生は全員英検を受検し、中学生のうちに準2級を取得することを目標にしています。 2次試験対策を希望する生徒はネイティブとマンツーマンで練習することができます。また、GTECも1~5年生まで、年2回実施しています。 英検同様、 生徒は自らの到達度を確認するツールとして役立てています。

  • CHECK3 語彙コンテスト

    語彙力を強化するために、学期ごとに全学年で語彙コンテストを実施しています。 1~3年生は授業中に小テストを実施し、本番に備えます。一斉に実施することや合格基準点 を設定することで、 単語学習に対するモチベーションを高めることができます。また、6年間で計17回実施される語彙コンテストの積みかさねにより、 外部資格・検定試験や大 学入試に対応できる語彙力を獲得することができます。

6ヵ年一貫教育

創設者ヨハネ・ボスコ

愛するだけでは足りない。子どもが愛を感じるまで愛しなさい。

「Assistenza(アシステンツァ)」とは、教師が生徒と「共に在る」という意味で、創立者ヨハネ・ボスコが実践した青少年教育のモットーです。それは、どんな生徒にもその価値を発見できるという考えから出発します。「君たちと一緒にいるのは楽しい。君たちとともにいること、これがわたしの人生だ」という彼の言葉は、その姿勢をよく表しています。この「アシステンツァ(共に在る)」という精神が、本学園の教育活動の柱となっています。

(ヨハネ・ボスコ)
【創立者】聖ヨハネ・ボスコ
伊:Giovanni Melchiorre Bosco 1815-1888年

校訓

Allegria(愛徳)
キリスト教的愛の精神に基づき、友情や慈愛を育み、他者も自分も大切にする女性を育てます。
Studio(勤勉)
豊かな教養と品性を備え、正しい判断ができる女性を目指し、自己実現の力を養います。
Pieta(清純)
祈りは自分自身、他者、社会に語りかける声。向き合い、想い、考える教育を実践しています。
  • (愛徳)

    教師全員が生徒それぞれの個性に対して、細やかに目配りできる環境での教育を実践しています。心のつながりから、教師と生徒間に信頼関係が生まれ、生徒の人間性が豊かに育まれています。生徒が過ごす6年間を学園全体がやさしく見守ります。

  • (勤勉)

    毎日、勉強したい友達同士や教師に質問のある生徒たちで職員室前のラウンジは埋められます。その他にも各フロアに設けられているラウンジや図書館など、生徒たちが自ら学ぶ場所が多く整えられています。

  • (清純)

    各学年に1~2時間の聖書を主な教材とした宗教の時間があります。カトリックの教えやイエスの生涯を学ぶことから始まり、キリストの生き方と自分の生き方を照らし合わせます。社会の様々な問題をキリスト教的観点から見つめ、他者に貢献できるように導きます。

目指す女性像

グローバルな世の中を

グローバル化が加速する時代の中で、本校では、日本そして世界が抱える様々な問題を自分たちの問題としてとらえ、その解決のために自ら行動に移すことのできる人材を育てます。

  • 違いを知る
    世の中がグローバル化していく中、残念ながら人の心は個別化しているのが現状です。この個の壁を崩していくために、「違い」を知り、体験し、考える場を提供することで、「違い」が生む豊かさを受け入れることを学んでいきます。本校では国内外を問わず、様々な立場の方をお招きし、活動についてのお話や考え方を伺います。「違い」を知る体験を重ねることで、多様化する世界の現実に目が開かれていきます。
  • ミッションスクールとして
    カトリック・ミッションスクールである本校では、日々唱える祈りの中で、世界平和の希求と弱者への共感が頻繁にうたわれます。そこには、世界を常に身近にとらえる視点と、「自分さえ良ければいい」という個の壁にこだわる姿勢への戒めがあります。また、宗教の授業では、「自分とは違う隣人も、ともに神の愛する存在」であることを知り、「違い」が排除ではなく、共生に転じて価値を生じることを学びます。
  • ボランティア研修
    行動や実践を伴わないグローバル教育はありません。2012年より、春・夏の年2回ずつ実施している被災地ボランティア研修では、宮城県亘理町・山元町を中心に、復興のために尽力し懸命に生きる人々との交わりを続けています。2014年には、被災地の商品を生徒自らが仕入れ、販売する活動を実現しました。これは、本校のグローバル教育の実りの一例です。

言語力を武器に

価値観の多様化・グローバル化が進む中、社会に貢献する人材となるには、確かな「言語力」の養成が急務です。多様化の中で他者と共有しにくいイメージを、ことばによって限定し、コミュニケーションしていく力。そして、広い視野をもって思考し、主体的に物事を捉え、自らの考えを的確に伝える力。これらの力を育成していきます。

  • 聞く力・話す力
    • 1・2年次「聞く力」

      外部講師による携帯電話講座や防犯講座など

    • 2・3年次「話す力」
      • 1分間スピーチ
      • 外国人への日本文化紹介など
    • 4年次「表現力」
      • 夏のボランティア報告会
      • オープンキャンパス報告会
      • 情報の授業でのプレゼンテーションなど

    1年次より毎週のLHR( ロングホームルーム)を利用して「聞く力」を養成。2・3年次からは、話すことへの抵抗をなくしていきます。話す技術を段階的に身につけさせ、「話す力」を自己表現の域にまで高めていくことを目ざします。

    • アクティブラーニング

      グループワークを授業に取り入れることで、生徒には主体的に問題解決に取り組む姿勢が生まれます。他者に自分の考えを論理的に説明することが求められ、また相手の考えを客観的に聞く姿勢が養われます。

    • 英語による思考・表現

      1~3年の英会話の授業では、英語によるパフォーマンスを年2回実施。1年次はプレゼンテーション、2年次はディベート、3年次はコマーシャル作成などを行います。英語によるパフォーマンスは、スキル面でもメンタル面でも、日本語よりさらにハードルが高いですが、学年を追うごとにレベルは着実に上がっていきます。

ボランティアの精神で生きていく

ボランティアの精神で生きていく

「ボランティア」とは、ラテン語の「ウォルンタス(voluntas)」に語源を持ち、そもそも「自由意志」を意味します。生徒一人ひとりが、自分の自由な意志により、自己の判断に従って、善いものを選び取ることができる人間に成長していくことを見据えています。

  • 夏のボランティア研修
    夏のボランティア研修

    4年生は、夏休み期間に全員ボランティア体験を行います。5月からワークショップなどで準備を始め、生徒自らボランティアの受け入れ先を探し、交渉し、決定していきます。活動後には、レポートやプレゼンテーションによる発表があります。この活動は、社会の一員として積極的な人間関係を築き、社会の中で自らの生き方・役割を考えさせ、将来の夢や職業への関心を高めることを目的としています。

  • リサイクル・エコ運動
    リサイクル・エコ運動

    環境問題への取り組みの一環として、ベルマークや書き損じハガキ、古切手の回収に取り組んでいます。生徒会が中心となって、全校生徒へ呼びかけを行い、ベルマークは車イスなどに、ハガキや古切手はお金に換えて、助けを必要とする人たちへ送っています。また「キャップの貯金箱」運動にも参加しており、学校や家庭内で出たペットボトルキャップを集めています。キャップはお金に換金され、アフリカの子供たちのためのワクチンへと交換される仕組みです。

  • 被災地ボランティア研修
    被災地ボランティア研修

    2011年に発生した東日本大震災より、「私たちにできること」をスローガンに立ちあがったプロジェクトです。
    現地でのボランティア活動だけでなく、本校で被災地の商品を販売したり、校内外で募金活動を行ったりしています。また、復興支援のイベントにボランティアスタッフとして参加することもあります。2014年には、現地の農産物や商品を東京で直送販売する「出張販売プロジェクト」を実現しました

  • フィリピンボランティア研修
    フィリピンボランティア研修

    夏休みに5泊6日でフィリピンのネグロス島と首都マニラを訪問。
    フィリピンで2番目に貧しいといわれる島で、現地にある姉妹校の寄宿舎にステイしながら、現地の学生たちと協力して、子どもたちのために催し物を開いたり、物資援助を行ったりします。現地では、水しか出ないシャワーや紙の流せないトイレなど、途上国の現状をそのまま体験。これは生徒にとって、「先進国が必ずしも世界ではない」ということを強烈に印象づけられる体験ともなります。これから世界に対して自分がどう貢献すべきかを考えさせ、真の意味での国際的な素養を身につけさせる画期的なプログラムです。